毛髪のダメージ


健康な髪とは、最表面が18-MEAと呼

ばれる脂質でおおわれたキューティク

ルが何層にも重なり合って、内側のコ

ルテックスやメデュラを守っています


しかし、ヘアカラーやブリーチ、パー

マ、太陽光に長時間さらされたり、毎

日のシャンプーやスタイリング時の摩

擦などによって、程度の差はあるもの

の、まず最表面の18-MEAが損なわれ

表面のキューティクルがめくれあがっ

たり、はがれたり、キューティクル層

の間に隙間ができたりします。
こうしてキューティクルの表面が滑ら

かでなくなると、ますます毛髪は傷み

やすくなり、ツヤも低下していきます


毛先に枝毛や切れ毛がみられることが

ありますが、これは毛先ほど傷みが進

み、キューティクルがほとんどはがれ

落ちてしまっている状態です。

キューティクルが損なわれると毛髪内

部を守る機能が低下してしまうので、

同じお手入れを続けていても、髪の内

部のダメージが進行しやすくなります


毛髪のダメージの種類は主に5つに分

類されます。


*化学処理によるダメージ

 ヘアカラー〔ブリーチ〕パーマのダ

 メージヘアカラーやブリーチ、パー

 マをくりかえし行ったりすると、髪

 の表面だけでなく、髪の内側の繊維

 と繊維を結びつけている化学的な結

 合までも切断されます。

 すると、髪の構造が弱くなって、シ

 ャンプー時に内部のタンパク質や脂

 質などが流出しやすくなります。

 こうして髪の内部に空洞が多くなる

 と、ツヤが低下し、色は白っぽく褪

 せて見えるようになります。


*紫外線〔太陽光〕によるダメージ
 太陽光を浴びると、紫外線の作用で

 最表面の18-MEAが失われ、キュー

 ティクル層同士の結びつきが弱くな

 り、キューティクルが浮き上がりや 

 すくなります。

 小さな力で擦れ合うだけでキューテ

 ィクルがはがれやすくなり、損傷が

 進みます。

 キューティクルが損傷すると、髪内

 部のタンパク質や脂質がシャンプー

 のたびに流れ出やすくなります。

 そして、太陽光はコルテックスにあ

 るメラニンを分解し、髪色を変色さ

 せます。

 特に水分があると反応が進みやすい

 ので、日差しの強い海やプールなど

 で濡れた髪のままでいると、髪表面

 や毛先が色抜けしダメージの原因と

 なります。


*熱によるダメージ

 アイロン〔熱〕、ドライヤー、ブロ

 ードライによる熱処理でタンパクが

 変性してしまうダメージ。

 生卵を熱すると固まるように、キュ

 ーティクルやコルテックスもタンパ

 ク質からできていて同じようなに固

 まってしまいます。

 一度タンパク変性〔ゆで卵状態〕し

 てしまうと髪の毛は元には戻らない

 ので注意が必要です。

 ※ヘアアイロンの高温処理は特に注

  意が必要である。


*摩擦によるダメージ

 ブラッシングによるダメージ、物

 理的なダメージ。

 ブラッシングをしすぎるとキュー

 ティクルがはがれてしまい、ダメ

 ージします。

 濡れている〔膨潤している〕髪の

 毛はダメージを受けやすいので注

 意してくだい。


*物理的ダメージ
 カットした髪の断面は内部がむき

 出しになるので、間充物質が流出

 しやすく、パサつきの原因になり

 ます。

 またレザーカットなどにより、髪

 の表面を削ってしまい枝毛の原因

 になってしまうこともあります。

 髪には自己修復機能がないため、

 一度傷めると、自然には元に戻り

 ません。

 だからこそ、髪のコンディション

 を知り、日頃のシャンプーやスタ

 イリング時に、傷みを進行させな

 いお手入れを心がけることが大切

 です。

Hair-Tech-Labo

お客様の大切な髪を預かる私たちは、その素材である毛髪を最大限に知り 適正な薬剤(知識)を用い,より良い施術及びテクニックを駆使し お客様のヘアスタイルをより綺麗に、美しく、可愛く、スタイリッシュに 提供できるよう日々勉強研究していきます。